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バンクーバーに移住してかれこれ14年。ひょんなことから、パティシエになりました。日々のできごと、料理、もちろん、スィーツの紹介。


by ralamartin
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Diva@the Metでプリフィックスランチ!

またまた・・・ バンクーバー 不動産やのカバン持ちさんが、ブログで紹介されていた、Diva at the Met(645 Howe Street, Vancouver:クリックしてもらえれば、レストランのサイトに直行!)のプリフィックス・ランチに行ってきました!
カバン持ちさんのブログの写真を見て、お料理の盛り付けがすごく芸術的だったので、“おー、これは、久々にDivaに行きたくなったゾ~!”と思ったのでした。かれこれ、約9年前、私がコックになりたての頃・・・その頃は、Divaの全盛期と言っても過言ではないでしょう。当時、料理の鉄人で、鉄人森本と戦ったマイケル・ノーブルがメトロポリタンホテルのExecutive Chef(総料理長)をやっていて、レストランシェフをやっていたのが、クリス・ミルという、若手のバリバリの超才能のあるシェフで、2年に一回、フランスのリヨンで行われる、ポール・ボキューズ主催の料理のコンクール、Bocuse d'Orに出場するシェフが取り仕切っているという顔ぶれでした。そのときに食べたランチは、今でもその感動を忘れられないくらいに、おいしかった・・・。盛り付けも繊細で、なんと言っても、味付けがしっかりとしてあり・・・“さすがだなー!” と思ったのを思い出します。その頃から、Divaは好きで、朝食もDinnerもよく行きましたが・・・何年か前から、あまりパッとしないなと感じて・・・行かなくなりました。多分、食事がどうのこうのというより・・・サービスが好きじゃなかったのかも・・・。でも、カバン持ちさんが、最近、ブログで紹介されてて、写真を見て、“結構、いい仕事してるな。”と思って、久しぶりに試したくなったのです。
で、何年か前にDivaで働いていた、私の同僚、T子どんが、予約を取ってくれて、あらかじめ、プリフィックスをオーダーしておきました。
メニューの写真
Diva@the Metでプリフィックスランチ!_a0136808_1141369.jpg


パンでっす。普通のバゲット(どっかから、買ったもの)と、手作りのキャラメライズド・オニオン アンド へーゼルナッツ・ブレッド
Diva@the Metでプリフィックスランチ!_a0136808_1184390.jpg


多分・・・カバン持ちさんがこの前、召し上がったものと、ほぼ同じようなメニューですね・・・。でも、一応、写真を載せておきます・・・。

アペタイザー (メニューは上の写真を参照のこと、お願いします;)
Diva@the Metでプリフィックスランチ!_a0136808_1194851.jpg

ん~っ。パフェはおいしかった。文句なし。もっと、パフェだけ食べたかった。他のは・・・コンソメは何かがたりないな。でも、コンソメの中のブルノワーズの野菜の細かさにビックリ。すごく、綺麗に、細かく切ってありました。スモークダック・・・ドライだった。そして・・・スモークダックなのにスモークの味がしなかった・・・。そして、クレソンのサラダと書いてあったのに・・・・クレソンのサラダじゃない!クレソンをきらしていたのなら、それはそれでしょうがないけど・・・メニューに載せている限り、やはり、お皿には乗せないといけません。大きな間違いじゃないけど・・・代用に使ったグリーンビーン、セロリの葉っぱは、クレソンじゃない。・・・・でも、何回も言うようですが、パフェはおいしかった。あと、プレゼンテーションもクリーンで綺麗。

メインコース
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違う角度から
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これも、カバン持ちさんが召し上がったのと、同じものですね(盛り付けが微妙に違うだけ)。
コーニッシュ・ヘンの胸肉が・・・、ほぼ、パーフェクトに焼かれてて、ほわっとしてて、おいしかった~053.gif053.gif鶏肉でもそうですけど・・・胸肉って、焼きすぎるとドライになって・・・口当たりも、喉越しも悪く・・・最悪なのですが・・・これは、いい具合に焼かれてて、おいしかった!今、こうやって、ブログを書いていても、思い出してお腹が減ってくる~。味付けもグ~049.gif腿肉の方もベーコンが巻いてあって、少しスモーキーな味が出てて、また違う味わいでおいしかった。付け合せのお野菜も、ポテト・ピューレー、かぼちゃのピューレーもしっかり味がついてて、良かったと思います。なんといっても、お料理の盛り合わせの色合いがキ・レ・イ!料理は目でも食べるって感覚は久しぶりでした!

最後に、デザート・・・
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はっきり申し上げまして・・・最初の2コースのインパクトが強かったせいか・・・デザートは何だか・・・寂しい気がしました。というか・・・パッションがないぜ!味はまあ良かったけど・・・。クリーム・ブリュレにしては軽すぎるな・・・と言うのが印象。聞くところによると、ホモ・ミルクを使っているとの事。でも、典型的なクリーム・ブリュレはクリームを使うのです!ミルクじゃない!ミルクで作ると、軽くてそれはそれでいいですけど・・・そういうのが好きだという方もいらっしゃるでしょうし・・・でも・・・普通、クリームを使うよな~と思いました。でも、味はそれなりにおいしかったですよ。でもでも・・・最初の2コースとのギャップは大きいですね~。もうちょっと、デザート、頑張ってほしいな~。でも、味は良かったですよ。(プリッツェル・クッキーは、甘かった・・・)

おいしい食事も終わり、T子どんとも色々な話で盛り上がり、とても幸せなひと時を過ごさせていただきました。ランチを取り仕切っているのは、レストランシェフではなく、スーシェフ(Dinoじゃない)らしく・・・彼はイギリスかどこかあの辺の出身らしく・・・とても厳しいとの事。だから、サービス中、キッチンの中は緊張の雰囲気でした。カナダではめずらしいね。特に、うちのクラブはそんな雰囲気じゃないので、久しぶりにそういうプロっぽい人を見て、インスパイヤーされた私です。あー、だから、ダック(鴨)とかコーニッシュ・ヘンを使うんだ・・・だって、彼、イギリスの方の人だもん。納得納得。キッチンの写真。この、一番前のすばやく動いてる人が彼です。料理にファナティック(狂人的)な感じでしょ?
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あと、このフレンチ・スクエアー・キッチン・・・・これは、コックにとっては夢のキッチンです。PICAのレストランのキッチンもこのスタイルでした。ものすごく、合理的にできていて・・・それぞれの持ち場の人が働きやすいようにできているのです。上手く説明できませんが・・・スイマセン・・・こんな立派なスクエアーキッチンのあるホテルなんて、バンクーバーではここしかないでしょうね。これも、マイケル・ノーブルとクリス・ミルのわがままのおかげ?

最後に、店を出るときに、このシェフに “とっても、おいしいランチでしたよ。ありがとうございました。”と言いに行くと、無愛想に “Thank you. See you again.(ありがとう。また、会いましょう。)”とおっしゃいました。職人っぽいね~!恥ずかしがっちゃって。でも、私、こういう人好き!絶対に、また、行きますよ~!今度は、私がフロリダから帰ってきたら、うちのフレンチーと行きます!この、鴨のパフェ食べたら、うちのフレンチー、唸るぞ~!気に入ってくれると思います。

プリフィックス・ランチ、3コースで$28ですから、お得ですよ。機会があればお試しくださいませ!

Fumi
by ralamartin | 2009-10-06 12:13 | レストラン バンクーバー